■授業概要
授業タイトル：pentagONEの特別授業
実施日：2020年1月中旬
会場：村上桜ヶ丘高等学校
授業対象者️：村上桜ヶ丘高等学校生
講師：
大福 匠（サルキジーヌ代表）
■授業の目的
これから大学進学や、社会人になる高校3年生を対象にpentagONEメンバー3名による出前授業を開催。「働き方」についてをテーマに考える。
■授業内容
特別授業1日目／1限「建築士という仕事」
講師：大福 匠（サルキジーヌ代表）
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建築士という普段身近に接する機会が少ない職業について、「200人もの人が携わって1軒の家が建つ。依頼主の起きてから寝るまでに関わりながら、その人の未来を作る仕事」と紹介しました。
また、「伸びる人はプライドを持ちながらも、わからないことは謙虚に人に聞くことができる。そうするとかわいがられるし成長スピードも速い。いろんなチャレンジをすることで、自分が楽しいと思える仕事の内容や規模もわかるから、これから探していくと面白いと思う」と、まさにこれから新しい社会へ出ていく生徒たちが生かせるアドバイスとエールを贈りました。
特別授業1日目／2限「好きを仕事にすること」
講師：白倉 和宏（株式会社ライフノーレッジ代表取締役）
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「好きを仕事にすること」を題材に、美容師として6～7万人ものお客様と接してきた経験から「今はスマホですぐ間接的に人に会ったり情報を知ることができるけど、直接人と関わることが一番大事。持って生まれた性格と経験の多さで未来は変わる。一人ではできないことも人と一緒なら実現できる」と語りました。
さらに、「地元にいると気づかないことはたくさんあるけど、例えば村上のスケートパークは世界が注目している場所。これから5Gの時代になるとより一層地方とか都会とか場所は関係なくなる」というメッセージと気づきを伝え、講演を締めくくりました。
特別授業2日目／1限「デザインの力で課題を解決する」
石田 伸一（石田伸一建築事務所代表）
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1時間目は日々の仕事に込めている「一人でも多くの人の人生を整えたい」という信念を紐解いていきました。家づくり、店舗づくり、まちづくりなど数々の仕事の事例中で、特に時間が割かれたのが「魚沼杉」の紹介。新潟で長く建築に携わるうちに地元の杉が建材として使われない実情はおかしい、もっと地元の杉を広めたいという思いが募り、５年前に立ち上げた魚沼産の杉材のブランディング事業。実施したクラウドファンディングの仕組みなども交えながら、「デザインの力で課題を解決する」という仕事の意義を伝えました。
特別授業2日目／2限「日本とフィリピン、それぞれの豊かさ・貧しさ」
石田 伸一（石田伸一建築事務所代表）
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2時間目は、現在フィリピンで事業を手がけている中で感じる「日本とフィリピン、それぞれの豊かさ・貧しさ」をテーマに講義を展開。日本にいるとなかなかわからない、日本の所得の高さや生活環境の良さなどを挙げ「日本人に生まれたこと自体幸せ」と定義。一方で、フィリピンの方が月収は10分の1で物理的には貧しいけど、明るくて自殺率が少ない現状を伝え「仕事の現場に初日から来ないなんて当たり前（笑）。でも彼らの方が人生が楽しそう。だから死ぬよりも、逃げていい。生きているだけでまるもうけなんだ」と訴えました。
■生徒の反応
参加した高校生からは「『人と関わること』が仕事の中で大切ということは、実際に働いている人に聞くことで改めて分かったし、将来自分も大切にしていきたいと思った」という感想を聞くことができました。
また、今回の企画を立てた村上桜ヶ丘高等学校の須田洋介先生からは「生徒が社長と触れ合う機会は少なく、未来がある彼らにいい刺激になったと思います」とコメントをいただきました。
■講師紹介
大福 匠
新築住宅、店舗、戸建てリノベーション、マンションリフォーム、造作家具、グラフィックデザイン…etc.こんなのがあったらいいなをカタチにするクリエイターチーム「サルキジーヌ」を立ち上げた中心人物。建築士としても活躍している。
ホームページ ： サルキジーヌ
Facebook ： Facebook
白倉 和宏
ヘアサロン「フラー」「フラーアンドシングス」のトップスタイリストであり、カフェ「ギヴミーチョコレート」、セレクトショップ「アフタースクール」をたばねるライフノーレッジ代表取締役。独自企画によるイベントも精力的に行っている。
SNS： Facebook Instagram
石田 伸一
2018年7月に石田伸一建築事務所としてスタート。新潟をベースに住宅建築設計、リノベーション、コンテナ建築、店舗設計家具設計を手掛けている。魚沼の杉を利用した「地材地建」をコンセプトに、新潟産の木材を使った家づくりにこだわっている。
